11年連続サンマの水揚げ日本一の北海道根室市花咲港が、今年は首位を千葉県の銚子港に譲り渡すことが確実となった。サンマの南下が例年より半月以上早かったため、銚子港に追い抜かれた形。サンマ漁は12月末まで行われるが、花咲港はすでに終漁しているため再逆転は望めないという。
「全国さんま棒受網漁業協同組合」(東京都)が公表した水揚げ状況によると、花咲港の数量は5万4014トン(前年比約6%減)、2位の銚子港は5万3182トン(同約7%増)と832トンの差があったが、銚子港は11日に983トンを水揚げし逆転した。
銚子港は11月末の段階では約4万2000トンだった。今月に入ってからの10日間で約1万7000トン(前年比33%増)の水揚げがあり、花咲港を抜くのは「時間の問題」とみられていた。