災害に対する反省

反省が活きることがない方がいいけど・・・
今まで災害は対岸の火事的におもってましたが、さすがに今回は真剣に考えさせられました。
 
地震発生後から携帯や固定電話がまったく使えず、市内の各避難所と災害対策本部や避難所間の情報がリアルタイムに取れませんでした。また市内の被害状況も全然つかめず、当初はテレビの情報もなかったため、本当に情報の必要性を実感しました。携帯の時代になってしまったためにアマチュア無線をやっている者としては忸怩たる思いでした。
職場内には免許を持っている人はいっぱいいるのですが、すでに無線機はみんなどこにあるかもわからず、ハンディを持たせようとしても使用方法を知っている人はほんの2~3人。それ以上に職場の屋上にあったアンテナはいつの間にか撤去(強風で飛ばされた?)。せめてアンテナがあれば、対策本部にひとり待機させて、自分の車で市内を回って被害状況などを送れたのに・・・。モービル機とハンディ機ではどう頑張っても1~2kmしか届きません・・・。
アマチュア無線の有効性を理解してもらうため、これだけは対策本部に提案するつもりです。
 
それと避難所に詰めていたからこそ分かることもあります。そのひとつは食糧。2日目の夕方だったので、避難者も少なくなり、誰も文句を言う人はいませんでしたが、学校の体育館でお湯も沸かせないのに、カップラーメンを配布しても・・・。緊急時なので贅沢は言えませんが結局避難所で食べた(食べられた)人は多分ゼロ。それと配布された水も。すべてではありませんが、缶の水がなくなった後は2リットルのペットボトル。コップの用意がなければ一人1本になってしまいます。運よく紙コップを見つけ、「なるべく周りの人に分けてあげて」とお願いするとすぐ理解してくれて、みんなで分け合って飲んでくれました。こんなことにもとても感激しましたが、これも小さなことですがやっぱり見直すべきところです。この辺も実態として報告するつもりです。
 
それと大切なことがもう一つ。これはとても難しいのですが、災害対応に関わる人たち自身の被害対策。実は自分も当日の夕方、一旦家に帰り状況を確認、多少の被害はありましたが、とりあえずひと安心。これができなかったら、心配を抱えたままの活動となり頑張りきれないかも・・・。確認した後は思い切り動くことができたので、これも大切なことだと思いますが・・・。
 
でも一番いいのはこれらの反省が活かされることがないことですね!